- 2007-08-14 (火)
- ART特集
ellen von unwerthは変わった経歴を持った女流写真家。20のときにモデルとなり、パリでは有名なモデルエージェンシー"エリート"の所属するものの、10年間ものあいだ腰を据えてわかったことは、「モデルは短命である」ということでした。そんなある日、彼女の元に一つの転機が。1984年に彼女がドイツの雑誌"Jill"のモデルとしてケニヤに派遣され、そのとき彼女はカメラを持って行き写真を撮りました。その写真をJillに持ち込み、掲載されたところから彼女の写真家としての第二の人生が始まりました。そこからは、その写真をキャサリン・ハムレットに持ち込んだら気に入られてキャンペーンの仕事を任されたりと、もともとファッションの世界に生きていた人間ですから、おのずとファッションフォトを撮るようになっていきました。
これは、そんな彼女の写真集のうちの一つ。写真のみで進行するフォト・ストーリーを展開させ、人間に潜むセクシャルな欲求を探求しています。 ストーリーは、強いインパクトを持つサド・マゾ的エッセンス。 3人の若い女性が男爵夫人の領地に週末の気分転換にと招待されますが、男爵夫人、運転手、使用人たち は彼女達の想像を越えた展開を考えていた、という展開になっています。飽きることのないそのストーリー性もさることながら、彼女独特のセクシーフォトは一見の価値があります。
ファッションのひとつのあり方として、ストーリーとともに服を見せる。そんな、とてもうまい構成になっています。一度チェックしてみてくださいね。
LINK → amazon.co.jp : "revenge" by ellen von unwerth
LINK → STALEY WISE GALLERY : ellenvon unwerth 'revenge'
Posted by TOMO (keiichi nitta studio)
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